プロジェクトストーリーPROJECT STORY

8本の巨塔の終焉、
「転倒工法」知名度向上に向けた挑戦
牟礼ヶ岡ウィンドファーム風力発電設備撤去工事
PROFILE
風車8本解体の大規模プロジェクトに挑んだ技術者たち。緻密な計画と連携で、部門を越えて一致団結して取り組みました。
今回プロジェクトの中心となって活躍されたお二人に、お話を聞きました。


STORY01 受注の背景
坪井:東京で開催された展示会に地元企業の社長がいらっしゃったのがきっかけでした。その社長はもともと転倒工法を知ってくださっていて、いざ鹿児島の風車を解体するとなった時にベステラのことを思い出し、ご連絡いただいたという経緯です。
その後は、専務の長と私とで工事開始の1年前から現場に赴き、見積もりを作成しました。工事内容は転倒工法を用いて6か月間で8本の風車を解体するというもので、当社としては何としても受注したい状況でした。他社も見積もりを出していましたが、どこもクレーン吊りの解体方法だったため、他社との差別化を図ることができ、お客様に選んでいただくことができたのだと思っています。

STORY02 他部署との連携
榎本:工事の計画を練るにあたり、3D計測室との連携が不可欠でした。 具体的には風車の点群をスキャンして、それをもとに正確な転倒方向を割り出してシミュレーションをおこなってもらいました。また、タワーとブレードとの距離を測定やブレードの寸法がわからず、事前に把握したかったため3D計測室の活躍は非常に心強かったです。
坪井:地元の企業や電力関係の企業、発電事業者、メディアを呼んでの見学会をおこなったため、営業部や管理部、人事部、社長室とも密に連携を取りました。
各部署の多方面からの協力により、100名規模の来客の方々に転倒工法の迫力を肌で感じていただくことができました。新聞やテレビ等、各種メディアにも取り上げていただきました。

STORY03 現場で一番緊張した瞬間は
榎本:転倒の瞬間と思われるかもしれませんが、実はブレードの撤去です。
高い場所は風の状況も変わりやすいため、突風などといった天候の変化によって作業が困難になる場合も多いんです。ブレードを下すときに強い風が吹くと、ブレードが揺れてリフトクライマーに当たってしまい、転落してしまう恐れもあり、非常に危険です。

STORY04 工事見学会、テレビ撮影
榎本:いかに会社をアピールできるか、またベステラの工事の安全性の高さを知ってほしい一心でした。管理部門の社員に対しても転倒工法の迫力を生で感じてもらえて良かったです。
テレビの撮影はとにかく緊張しました。タレントさんやプロデューサーさんにうまく話を広げてもらい助けていただきました(笑)
とても良い経験になりましたし、自分の担当現場が会社を背負って人気番組を通して世間に放送されるという責任感もありました。
坪井:見学会はお祭りのようにしたいと思っていました。見学会ができるような現場は稀なので、来客者はもちろん、本社勤務で普段現場を見ることがない社員にも見てもらえたことが、なにより嬉しかったです。

STORY05 今後の転倒工法の需要
坪井:認知度がある程度広まってきているため、これがスタンダードになってくれることを願っています。風車は安全かつ効率的に倒すことができれば良いので、言ってしまえばシンプルです。風車は全国各地にまだまだあるので、今後も弊社が活躍する場が出てくると思います。今後は風車だけでなく徐々に大きなものも倒していきたいと思っていて、最終目標は東京スカイツリーです(笑)

広報よりAFTER WORD
牟礼ヶ岡ウィンドファームの現場では、施主様、元請会社様のご許可をいただき、ドローンや小型アクションカメラを使用しての撮影や映像制作をおこないました。5月には風力発電や電力関係等の企業様、テレビ局や新聞社等のメディア関係者の方々を招待し、さらに当社の社員で普段は本社内で勤務をしており解体現場を生で見たことがない管理部門の社員も集め、100人以上規模の工事見学会を開催しました。また、テレビ取材もおこなっていただき、NHKの人気番組である「解体キングダム」様にも取り上げていただきました。
企業様のプラント内で作業をすることが多い当社では、私のような普段は現場には出ない人間が解体現場に行き、撮影や取材ができる機会は少ないため、2月から9月までの長い期間取材をさせていただいた本現場は、非常に思い出深い場所となりました。
この度、特許工法である「転倒工法」の迫力、監督を務めるベステラ社員の様子、解体をおこなっている作業員さんの様子、そして現場に出ることがない管理部門の社員が実際の解体を見て息をのむ様子が、ひしひしと伝わるような動画を制作しました。文章や写真だけでは感じることのできない迫力、感動がここにはあります。ぜひご覧ください。
SPECIAL MOVIE
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