タンクの種類
浮屋根式タンク(フローティング・ルーフ・タンク【FRT】)
大型液体貯蔵タンクで、屋根と液面には間がなく揮発性物質のロスが少なくなる構造である。
貯蔵例:揮発性の高い油(原油、ガソリン、ナフサ等)
固定屋根式タンク
液体貯蔵タンクで、屋根の形式により円錐形屋根(コーン・ルーフ・タンク)と球面形屋根(ドーム・ルーフ・タンク)がある。
コーン・ルーフ・タンク【CRT】
円錐形の屋根で、タンクの内面には支柱を設ける。常温で低圧力に限られる。
貯蔵例:揮発性の低い油(灯油、軽油、重油等)
ドーム・ルーフ・タンク【DRT】
ドーム形の屋根で、タンクの内面に支柱を設けない。内圧に強く、数十kPa程度まで耐えられる。
貯蔵例:揮発性の低い油(高級潤滑油、溶融硫黄等)
有水式ガスホルダー
水槽に入ったガス槽にガスを貯蔵する。
ガス槽は気体が増えれば浮き上がり、減れば沈む構造。
貯蔵:消化ガス、合成ガス、転炉ガス等
無水式ガスホルダー(MAN型ガスホルダー)
多角筒形で大容量の貯蔵ができる。内部のピストンが上下する。
貯蔵:高圧ガス等
球形タンク
球形のタンクで全体に圧力が均等にかかる。強度的にも安定した構造である。
貯蔵:LPガス、ブタン